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2011/10/04 Tue 14:03 コンゴ民主
P1110470.jpg
点滴や注射を繰り返すこと2週間…なんとかマラリアの治療自体は完了し、
とりあえずの危機は脱したといったところ。




しかしコレ、
熱帯熱マラリア というマラリアの中じゃ最もヤバいやつで、
さらに対処が遅れたせいで病状が悪化し、

「普通だったら死ぬ」という

最凶の 脳性マラリア に ヴァージョンアップ していたという。





「脳性」故に、 一時的に(一時的に、ですよ) 脳に異常を来した ようで、
わしゃ例の如く一切覚えていないんだが、
ベッドの下のスキマに潜ろうとしたり
奇怪な行動 を繰り返して大変だったそうだ。



今も 頭の回転が鈍っているのが自分でもわかるほどで、
話すスピードなど 流行りの戦場カメラマン ばりの緩慢さだ。
血の巡りは脳以外にも全身まんべんなく悪いらしく、
カーテンを開け閉めするだけで息切れを起こすような、
ヒドい貧血の症状が出ている。





死にかけた、というか 死んだ ので、
何もかもがリセットされて、
別人格に生まれ変わったかのような違和感ッ!!

マラリア原虫そのものは2週間で撲滅に成功したのだろうが、
このわけのわからん後遺症と、
あとどれだけの間、戦わなければならないのだろうか。






終わったのに、終わりではない。
対処が早ければ全快も早いみたいだが、
わしゃ「死」にタッチするところまで深みにハマりこんだのだ。
そこから帰って来るには、やはり相応の時間がかかるようだった。





















とはいえ、
一応、治療も終わったことだし
これでめでたく退院…




















とはならないのが コンゴ。



















病院の請求額




















11日の入院で






















2149ドル!!


















…あのなあ。


















絶対におかしい ので請求書をよーーーく見てみると、



入院ベッド代 1日10ドル×11日 … 110ドル

なるほど。














看護師 1日8ドル×11日 … 88ドル


まあこれもわかる。



















で、


















ひとしきり 納得のお値段 が並ぶ請求書を眺めて、

「あれ? もしかして合ってるのか??」

と思い始めていると…
















最後の行に


















なんかよくわからん曖昧なモノが…
























100ドル×11日 … 1100ドルっ!!!!






















病院ですよ。
人の命を守る、ビョーイン ですよ。



















なぜこんな ぼったくりバー みたいな真似をっ!!

しかも 見たらすぐわかる ような姑息な細工をっ!!

















つまり 本当に払うべき額はだいたい1000ドル で、
「席料」とか、「お通し」とか、「深夜税」とか、
意味が分からんおカネが 本体以上にデカい と、そういうワケだ。



























もちろん抗議したけど
もちろん取り合ってはもらえず、
病院側は

「払うまで病院から出しまっせーん」

の一点張り。



請求書を出してきたチーフドクター(手コキの人)、
そして病院の院長副院長らは
とんでもないカネの亡者 で、
こうして「搾り取れそうな患者」が来たら、
ここぞとばかりに仕掛けてくるらしい。



この請求書を出すために わざわざ会議まで開いて
圧力で 医師全員に額を納得させた上で作成されるという手の込みよう。


部下も呆れる強欲集団ッ!!
サカナも泳ぐ戦国風呂ッ!!















…天国風呂だっけ?
※ あとで調べたら「千石風呂」でした。






まあ

「コンゴだからあるかな」

と思いつつも、

















「コンゴだからイケるか?」

猛烈に抗議したり、
泣き落としを試みたり、
シカトして時間を稼いだり
してみたのだが…
















何しても

「ハラウマデハビョーインカラダサナイ」

しか言わねえ。このクズども(怒)。


















これまで色んなパターンの物乞いを躱してきた自信があるが…
頑なさといい請求額といい、
DGMよりタチが悪いな。この病院っ!!














中には良識あるマトモな医師たちもいて、

「この額は不当だ。払うな。」

と、心情的に味方 はしてくれるのだが、
なにしろ病院のトップが相手なので思い切った行動には出れず…
うーむサラリーマン。




試しに病院の玄関まで行ってみたら
しっかり門番にわしの事が伝わってるし、
何か 棒でブロックされた し、
もうどうあっても2000ドル取るつもりでいるのだろう。















でもね…


















マジで持ってないんだって!!そんなにっ!!

普通に考えて
気絶して運ばれた人間 が
ポケットに2000ドルも入れてるワケねえだろっ!!


つうか
これまでの薬代やなんやは自腹で薬局から買ってるんだけど、
それだけで 相当な額 スリ減ってるんだよ!!


















ちなみにこのビョーインのあるキサンガニという町は
コンゴ川の目の前、つまり、
ここが漢(おとこ)の目標たる川下りのスタート地点になるワケだが、


スタートを目前にして旅が終わりかねない
本気の金銭的クライシスっ!!


























みんなヒマなんか何だか知らないが、
軽く軟禁されている東洋人の噂は瞬く間に病院に広がり…


気が付けばわしの病室には「自称・味方」がウヨウヨと集まっていた。


味方といっても大抵は
「払うな」って 言うだけ の無力なザコ医者とか
全く関係ないただの入院患者だったりするのだが…



中には…おっ。



















婦長さん!!!!















入院中話した成果で、
この婦長さんは誰か病院のエライ人のヨメであり、
この人自身も けっこうな権力 を持っているらしいことが分かっていた。


ここに来てくれたという事は、
何か力になってくれるという事だろうか…?


















「安心なさい。
 私が 外出許可証 を書いてあげるから。」



おおっ!!
これぞ光明っ!!

それで外出して 逃げろ と、そういうことですねっ??
































「そうよ。そのかわり私に 200ドル払いなさ…
お前も物乞いかいっっっっっっ!!!!!!!






















ホントどうなってんだこの病院は。


病院だからカネを払うべき場面は当然あるにせよ、
気持ちよく払えた試しがない。


患者の精神面のケアって、結構大事だと思うんだけど…
この要らん騒動のせいで、
心労で病気が悪化したらどーしてくれるんじゃっ!!!


















しかし、
考えてみればこのまま病院でグダグダ粘ってもただ入院費がかさむだけだ。
わしはちょっと(かなり)渋った上で、
ここは大人しくオバちゃんの言う事を聞いておくことにした。


カネの亡者スリー・アミーゴスが
2000ドルを心待ちにしてホクホクしているところを、
10分の1だけ払って 脱走してやるのだ。
どっちにしろ 命を救ってもらった分 は当然、払うつもりでいたから、
ヤツらに一矢報いることができる分、その提案はナイスと言えばナイスだった。






















数分後。


フラつく体で荷物を背負い、3週間ぶりのシャバに出ると、
そこには夢に見た「自由の世界」が広がっていた。


だが、自由なのは世界だけで、
わしはちっとも自由でないことを、このあと嫌でも思い知ることになるのだった。

(つづく)
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