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2011/05/02 Mon 19:45 南アフリカ
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できれば通りたくはなかったのだが…

















バスに乗ったら着いてしまいました。

























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ヨハネスブルグッ!!















曰く、世界一犯罪率の高い都市

















曰く、その中でも 最凶 との呼び声高いダウンタウン地区
























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車窓から見て、
とりあえず 人いねえ






















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「ゴゴゴゴゴ…」
って音がよく似合います。

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P1070802.jpg





















この町の宿はみんな郊外の高級住宅街にあって、
危ないからどんな安宿でも
バスが着く中央駅・パークステーション(この中だけは安全)まで
タダで迎えに来てくれるのだが…

















それに乗って宿へ向かう道すがら
「ここが市内でも一番ヤバいところよ」だの

2011050101.jpg
「このビルには世界中のすべての犯罪が詰まってるのよ」だの


まるで観光名所かのように出る出る、危険地帯100選 が。
ぶらり途中下車…できねー!!


















W杯以来インフラはだいぶ整ったらしいが、
よそから来た人が
まず最初に一番治安の悪いトコに着くシステムを何とかしてほしいよなあ。















駅から 20m歩いたら やられたという人もいるらしいぜ…


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道の様子をチラチラ見てると
女の人が一人で歩いているところも見かけるので


「あれ? もしかしたら行けるかな?」


と思わせるところが 逆に怖い
それがこの魔都の誘いなのだ。



落ち着けっ!!

確かに クラウザーさん みたいなレイプ魔は居ないのかもしれない。

だがっ















白い人は ひとっりもいません
ケープタウンはあんなに居たのに…

コレハナニヲモノガタル…






































旅行者の間ではダウンタウン 100%伝説 なるものがあり、



















人数が居れば大丈夫だろうと3人で行ったら 8人組の強盗に襲われ

















それならばと10人で行ったら…























20人組の強盗 にフルボッコにされて帰ってきたという…
















うーむ。

こうなると数の問題ではないのだろうな。
多分100人で行っても1000人に襲われるに違いない。























ああ…


空手やカポエイラではなく、
北斗神拳 でも習っとけばよかった…


























そう、このヨハネスブルグをしてよく言われるのが

「リアル北斗の拳」
って表現だ。


暴力が支配する町、
そんな退廃的で世紀末的なイメージを投影した絶妙な表現。



もはや話が一人歩きしている感もあり、
ここを訪れる人間は年々減少するばかりだ。




























だが…


























本当にそうか?





















リアルな「北斗」なら、
ビョウの付いた皮ジャン着たモヒカンの人が
ヒャハハハって言いながら走りまわってたり、
4mぐらいの大男が血を見て
「いてえよーーーーー!!」って暴れたりしているはずだが…


見たとこ普通だしな。





























ヨハネスブルグのダウンタウンで襲われた。
そういう話は、人づてによく聞く。
そりゃあたくさんの伝説めいた逸話がある。

だが、
実際にやられたという人には、
まだ直接会ったことがない。
















日本人に人気のある安宿には
「情報ノート」なるものがあり、
そこにも実際の被害レポートが、生々しく綴られていたりする。

だが、
旅行者の強盗被害はそこまで日常的に起こっていることではなくて、
年に2~3件、
最新のものは、半年も前のことだ。
しかも、そのすべては興味本位でわざわざ出かけて行った人間によるもの。




















実際のところはどうなんだろう…?














































歩けるのか?

















歩けないのか?




























う…いかん。














確かめないと気が済まなくなってきた。




















今までに被害に遭った人たちも、
そうやって無用な好奇心に動かされて、
行かなくてもいい場所へ踏み込んだのだろう。






















そして、ここにも愚か者が一人。









































ここ2~3年でやられた人の実際のレポートを見ると彼らには、

・荷物を持っていた
・1人だった

という共通点がある。
ってことは、

・何も持たず
・複数でいけば


ちょろっと、駅の周りを歩くぐらいはできるんじゃーないだろうか??


























念のため、武装も しておこうか。
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▲ インド古来の隠し武器、バグ・ナク



















とかいって 銃が出てきたらアウト …でも、
お迎えの車もそうだったけど、
例の危険地帯とやらを走る車は、赤信号でちゃんと停まってたよな。

ブラジルなんかじゃ停まった瞬間に窓にズドンらしいから、
基本、救急車みたいに信号無視だもんな。
ってことは、
ヨハネスには銃持ってるやつは居ないか、居ても少ないってことだろう。






















行…ける…かも…??























ここまではあくまでわしの脳内プラン。
だが、1人では絶対やりたくねえ


同じ考えを持つ 愚かな人 があと一人でも現れたら、
その時は実行しよう。


でもこの宿わししか客居ないしムリだよなー
ていうかホントは行かずに済んだ方がいいよなー
「仲間が見つからなかった」を言い訳にして、やめとこう
うん。それがいいな。































「あ、こんにちは。日本の方ですか?」
























…来たよ愚か者が。




















こういう「引き」だけは強いな。


















男は短期の日本人旅行者。
次の日にはもう帰国して仕事に復帰する予定の
未来ある若者 なのに、
よくそんなトコ行こうとするものだ。




















まあいいや。
空港から宿に直接来た彼は
まだあのダウンタウンを 一度も見ていない のをコレ幸いと、
気が変わらんうちに実行に移すことに。


















靴を奪われたらイヤなので、
スポーツサンダルを履き、















サンダルなのに靴下を履き、
















中学生のように
靴下の中に最低限のタクシー代を隠し、
(カツアゲ対策)















さっそくミニバスでパーク・ステーションへっ!!


















「自分の身は自分で守る」
「1人がやられても、お互い助けない」



という協定を結び…いざっ!!



ヤバいと思ったら、駅から出ないでタクシーで帰ればいいのさ。

ブーン。













































見たこともない所に下ろされました。
























うおおおおおおおおい!!!


どこだココっ!!
パークステーション!! 
パァァァアクステイショオオオオンンン!!! プリーズ!!













「ココをまっすぐだ」
みたいにバスのおっさん行ってるけど、どこっ!!???
茶色い建物っ!?? いっぱいあるよっ!!!!

まっすぐって…
工事中で通れないじゃねえかっ!!













「1ブロックぐらい歩けたら満足ですよねえー」




なんて二人で言ってたけど…
















いきなり回り道で3ブロック分ッ!!!!


















ウヘヘ…













ウヘラウケコココココココココ…!!















なんか恐怖でテンション上がってんのか
アドレナリンだか何か出てんのか、

笑っちまう。




ジョギングどころかちょっとしたダッシュの速さで、
ダウンタウンを疾走する二人。
流れる街並みがスローモーションのように脳裏に焼き付く。
これがランナーズ・ハイをも超える第七感(セブンセンシズ)…

ダウンタウン・ハイ!!






ぎゃははははあははっははははははははは!!!!






















想像してみてください。














黒人しかいない、ゴゴゴゴという擬音が似合う、灰色の街並み…














そこに向こうから
ジャージを着た東洋人 
笑顔で何事かわめきながら 走ってきます。





















さすがに 気持ち悪くて 悪党も手を出せなかったのだろう。
とりあえずスタート地点だと思っていた安全地帯・パーク・ステーションには、
誰にジャマされることもなく、あっさりと到達することができた。

















ハアハア…

なにこれすげえ楽しい。


















まるで「リポビタンD」のCMに出ているような気分だった。
ピンチを乗り越えた二人はさわやかに握手を交わし、
茶色の小瓶を天に掲げるのだ。
ただ町を数メートル走っただけなのに、とんでもない充実感だ



















ここで終わっておけばいいのに
一度無事に済むと段々調子に乗ってきて、


「今度はこっちの出口行ってみよう」


「駅の周り一周してみよう」


と、愚か者は次第にハードルを上げていく。


最初こそちょっと出て、サッと戻る、
宮田くんばりの ヒット&アウェイを敢行して満足していたのだが、
慣れてきて余裕が出てくると、もう徒歩。




もちろん警戒レベルはMAXから緩めないが、
落ち着いて目を凝らせば、少なくとも駅のまわりは、なんだか普通の町に見えた。
恐怖の前評判に煽られて、
わしはわし自身でヨハネスブルグを「怖い町」にしてしまっていたのかもしれない。







わしがアフリカで使う技の一つに
「親指トーク」
というのがある。


何のことはない、
いわゆる「OK!!」のサムズアップを誰彼かまわず振りまくだけなのだが、
それはヨハネスブルグのダウンタウンでも、むしろいつも以上に機能した。



黒人てのは面白いもので、
親指を「グッ」と出されると、
反射的に「グッ」と返してしまうらしい。
そのあとは、決まってお互いに笑顔がこぼれるものだ。



こんなところにに東洋人が現れること自体が珍しいせいもあってか、
こちらから「グッ」と先制攻撃すると、
彼らのほとんどは、喜んで反応して白い歯を見せた。



「黒人でない人間が踏み込めば、その瞬間に袋叩きにあう」
みたいなイメージがあったが、
仮にもアフリカ最大級の大都会。
そんな住民全員が 牙一族 みたいな町であるわけがない。



善人も、ちゃんと居る。
というか、悪人のレベルが別格すぎるだけで、
ほとんどは「いい人」なんじゃないだろうか、そんな気がしてならなかった。




















うーん。


いいのか?これで。














1人ぐらい襲って来いよ(イヤだけど…)
























読んでる人は
「この後ヤラれるんだろっ!!」
期待している かもしれないが、
この後も何も恐ろしい目には遭わず。












こうなったら、
「帰りもミニバスで帰れるんじゃないか」
という気持ちが、お互いの間で浮上してきていた。



厄介なことにミニバスは降りたところから乗れるワケではなく、
パークステーションから離れた全然違う場所から発車するらしい。



それを知っていたわしらは
そんなところまで行けるわけがないと思っていたので、
帰りは駅からタクシーで、という話になっていた。




だが、
もうなんか、それさえも自力で、
というか人に聞きまくれば探し出せると思えた。
いつも他の町でやっていることが、
少なくとも普通にできるのは間違いなかった。





物売りのおっさん、タクシーの運転手、ミニバスの整備してる人…
いろんな人に声をかけまくって、
そのたびにわしらは1ブロックずつ駅から遠ざかっていった。
気づけば初日に案内された、
「最も危険なエリア」のすぐ近くまで来ていたが、
それでも人は変わらず親切だった。










結局、ミニバス乗り場は駅から6ブロックほど離れた路地裏にあった。
安全を考えるなら、もう駅まで戻るよりも
バスに乗り込んでカメになっていた方がいいというくらいの距離だ。




しかし、
このまま帰るのも勿体ないと思ったので、
最後にメシでも食って帰ろう ということになった。
さすがに路上はマズかろうと、
商店街の奥の方に食堂があったので、そこに入った。




食堂では、なんだかえらい歓迎ぶりだった。
こんな大都会なのに、外国人が来たことなどないのだろう。
ド田舎の村人のようなおっさんの反応に、
この町の真実が集約されている気がした。



ちなみにこの時食った南アの現地食・パップは、
信じられないくらいウマかった。
場所柄とか満足感のスパイスとかそんなの抜きにして、
純粋に味だけで国内のどのパップより美味かった。



もっと探せば、こういう「お宝」が眠っているのだろうなあ。
この町には。

だが、わしらのツアーはここで完了だった。
往復約200円とランチ代300円で、
ある意味バンジージャンプよりスリリングなシティ・ツアーだった。
このへんで十分じゃないだろうか。






今では「歩〇方」に地図すら載らなくなったヨハネスブルグ中心部。
帰ってから別のガイドブックで確認すると、
わしらは地図に載っている範囲の半分くらいは歩き回っていた。




W杯のお陰で治安が改善されたのか、
たまたま人出が多くて助かったのか、
歩いた地域が「大丈夫なエリア」だったのか、
こちらが武装していたのがバレていたのか、
運がよかっただけなのか。



結局真相はわからない。

















だが結論。






















「歩けるか」「歩けないか」

で言えば、

























歩けるっ!

ヨハネスブルグ・ダウンタウン。





























ただ、

「危険」か「危険じゃない」かで言ったら、





















間違いなく 危険です。


















どう考えても怪しいやつがガン見しながらついて来たり
「ようっ」って言いながら肩をつかんできた輩とかは、確かに居たから。






















わしらが無事に帰ってきたからといって、
マネしてヒドイ目に遭っても、わしゃ一切責任持たんよ。



















ダウンタウン行きはお勧めかそうでないか聞かれれば、
間違いなくお勧めではない。

一番の理由は、
行ったところで 得るものが何もない からだ。



あるとしたら「行った」という事実と、異常な満足感ぐらいか。

取り立てて素晴らしい見所もなければ、
「特別面白い何か」にも、おそらく出会うことはないだろう。
日本人には珍しくもない、ただの都会。
しかも、世界一犯罪に遭いやすい都会、だ。
そこに、危険を冒してまで訪れる価値は、多分ありはしない。














これからも行きたい人は行けばいいし、
いやなら行かなければいい。



ただ、
行って帰ってきただけで ブログのネタになる ような都市は、
世界広しといえどもここだけだ。
その怪しい誘惑におびき寄せられて、今日もまた愚か者がミニバスに乗り込むのだ。
靴下に小銭を隠して。
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